


通関会社とは?
前回も記載しましたが、再度書きます。
通関業者とは、財務大臣の許可を受けて通関業を営む者のことになります。ほとんどが法人ですが、
通関業法では個人であっても許可を受けることができます。
通関業とは、他人の依頼によって貿易に関する行為を行うことをいい、
例えば輸出と輸入の申告、輸入に伴う関税の申告納付等に代表される各種の通関業務を代理することである。
簡単に言えば、輸入・輸出するには、国にこの商品を輸入しますよ。輸出しますよ。と書類で報告しないといけません。
個人でもできますが、かなり面倒くさいので、その行為(通関業務)を変わりに処理してくれる会社です。
個人でも企業でも自分で通関処理をするよりも通関会社を利用するほうが断然よいので、
企業は輸入貿易する際は、通関会社を利用します。
個人でも対応してくれる通関会社はありますが、個人に対応してくれる通関会社を探すのは一苦労です。
そんな個人の輸入を手伝う為に、輸入代行会社があります。
個人の輸入貿易の場合、輸入代行会社を使用するのがほとんどです。
簡単な位置づけを表現すると
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税関 ← 通関会社 ← 輸入者
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税関 ← 通関会社 ← 輸入代行会社 ← 輸入者
このようになるので、輸入代行会社を利用するとその分の手数料が加算されるため、
費用は少し割高となります。
ココがポイント
日本で通関するにあたり、企業は通関会社を利用し、個人は輸入代行会社を利用している
通関業務とは、どんな書類が必要?
前置きが長くなりましたが、通関会社が国に申請してくれる通関業務とはなんでしょう?
それは、こんな商品を輸入しますよ!っという事を国に報告します。
報告するには、報告書が必要ですよね?さぁ。ここからが本題です。
いくら通関会社が報告してくれると言っても、報告書はこちらが用意しなければいけません。
その必要な書類が下記になります。
必要な基本書類 4枚
- INV(インボイス)
商品の名前、数量、金額 が記載されて書類 - PL(パッキングリスト)
商品の名前、数量、カートンサイズ、カートン重量、CBM(容積)が記載された書類 - AN(アライバルノーティス)
海外から発送された商品は、もうすぐこの日にこの船で到着しますよ。という書類 - BL(ビーエル:Bill of Lading)
発送した人(シッパー)、受け取る人(コンサイニー)、船の番号、船の行き先、商品内容、重量等がかかれている証明書です。
基本はこの4つの書類が必要になります。
この4つ以外に必要な書類があれば、通関会社から指示がきますので、指示通りに提出すれば問題ありません。
(例:食品なら、製造工程表、原産地証明書、農薬不使用宣言書等が必要になります。※商品毎にことなるので、事前に、通関会社に聞いておけば問題ないですね)
単純な雑貨であれば、4つの書類で問題ありません。
ココがポイント
通関に必要な基本書類 4枚:INV、PL、BL、AN あとは通関会社の指示通りにすればOK!
この書類はだれからもらうの??
では、誰からこの書類をもらうのでしょう。
自分で作成もできますが、基本的には相手側(出荷元)から書類をもらいます。
- INV(インボイス):出荷元からもらう
- PL(パッキングリスト):出荷元からもらう
- BL(ビーエル):出荷元からもらう
- AN(アライバルノーティス):船会社からもらう
今だとメールでやり取りする事がほとんどなので、メールで送ってもらいましょう。
ただ、BLはまだいまいち意味が分からないと思うので、あとでBLについて説明します。
AN(アライバルノーティス)は、船会社からもらいますが、
何も指定しないと、出荷元が船会社にANの送付先をFAXで指定する事があるので、
メールで欲しい旨を先に伝えておきましょう。
メールでもらったほうが、あとあと通関会社に書類を送る際に、スキャンする手間がかかります。
ココがポイント
INV、PL、BL: 出荷元(工場)からもらう
AN: 船会社から送られてくる。出荷元にはメールで送ってもらうように指定する
BLって結局のところ何なの?
今までの内容で、INV、PL、ANの書類は何となく理解できたと思います。
BLは前に記載した通り証明書ですが、こちらは出荷元(シッパー)が船会社に荷物を渡し、
船会社が荷物を受け取った時に発行される書類ですごく重要な書類になります。
出荷元、受取人等の情報が記載されているので、これがないと商品を受け取る事ができない重要な書類です。
BLには2種類あります。通常BL書類というと原本でしか証明書効果がない書類になります。
これは、原本を海外から受け取って、通関会社へ原本を郵送する方法となります。
原本を海外から受け取って郵送するなんて、面倒くさいですよね。
そんな面倒くささを無くしたのが、サレンダードBL(Surrendered B/L)です。
サレンダーBLは、原本でなくてもOK. PDFの電子証明で効果がある証明書です。
極端に言い換えれば、原本でなくてOKなので、このデータさえあれば誰でも荷物を受け取れます。
っていっても今まで一度も誰かに荷物取られた事ありませんが。
ですので、BLをもらう場合は、サレンダードBLで頂戴ねって言えばOKです。
サレンダードBLになると、書類に”SURRENDERED”ってスタンプが押されるので、わかりやすいです。

※BL参考画像です。赤枠で囲っている部分に SURENDERED スタンプが押されています。
ココに注意
サレンダーBLは、日本、韓国、中国などのアジア近距離航路で主に使用されている手法です。それ以外では、Sea Waybill とう手法が使われています。
(BLとSea Waybillの違いってなに???となりますが、BL=Sea Waybill 両方とも意味は同じと覚えておけばOKです。)
もうちょっと踏み込むと、サレンダードBLは、工場との決済方法でLC決済だと使用できません。
ってLC決済って習ってません!ってなると思うので、
次回は、工場との決済方法について勉強していきま~す!!
ココがポイント
工場からBLをもらうときは、サレンダードBL(Surrendered B/L)で頂戴ねっていいましょう。Way Bill?って聞かれたら うん!そう っていいましょう。